伝統的金融を代表する団体が、単一株式の永久先物(perp)の承認阻止を目的に商品先物取引委員会(CFTC)を提訴した。新たな法的争いは、CFTCが暗号資産perp向けに整備したロードマップを背景に展開されている。
同団体「Capital Markets Alliance(CMA)」は火曜日、CFTCの政策変更について行政手続法違反を訴え、米ニューヨーク州南部地区連邦地方裁判所に提訴した。裁判所に対し、株式perpは証券ベースのスワップとして証券取引委員会(SEC)の管轄下にあると主張している。CMAは、CFTCがなぜ新方針が以前の立場と矛盾するのか説明しなかったことを問題視している。
CMAは比較的新しい業界団体だが、主要メンバーにはCboe、Citadel Securities、Healthy Markets Associationなどの有力な取引所やブローカー・ディーラー、投資会社が名を連ねる。
CFTCのMike Selig委員長は当初、新方針がデジタル資産を越えて伝統的証券へのパーペチュアル・フューチャーズ契約の適用範囲を拡大するものと説明していた。この施策は、bitcoin perpの規制道筋を整備してから約5カ月後の動きで、市場の海外分散を抑制して米国内へ取り込もうという狙いもあった。
CFTC広報はCoinDeskへのメールで、「匿名の団体が同庁の規制市場への介入を狙った訴訟を起こすのは問題だ。我々の市場は法律に基づき運営され、イノベーションを阻害する訴訟キャンペーンによって動かされるべきではない」と述べている。
なお、CFTCの暗号資産perpに関する措置については、CME Groupも訴訟を起こしている。CMEは、期限が存在しないことで永久先物契約は先物ではなく、実体はスワップにあたり、異なる規制の対象になると主張している。
これまでのところ、CMAによる目立った行動は今回の訴訟だけである。報道官はCMAの構成メンバーにCboe、Citadel Securities、Healthy Markets Associationが含まれると説明している。
また、新規制を巡っては火曜日、American Securities Association(ASA)も批判を表明し、ASA会長兼CEOのChris Iacovella氏は声明で、「株式perpsをセキュリティ・フューチャーズに位置付けることにより、CFTCはSECの管轄権及び議会が個人投資家への証券ベーススワップ販売を禁止した規定を迂回している」と指摘した。