Circle(CRCL)の株価は月曜日にさらに9.7%上昇し、過去1か月でほぼ倍増した。イランとの戦争激化を背景に、同社が予想外の恩恵を受けている可能性がある。
Circle株は月曜日に約10%の上昇を示し、暗号資産関連株の中で際立ったパフォーマンスを見せている。直近1か月で株価は約86%上昇したが、昨年夏のIPO後の高値にはなお遠い水準だ。
日本の銀行、みずほはこの株価上昇の一因として、中東情勢の緊張による原油価格の急騰を挙げている。原油価格の上昇はインフレ圧力を再燃させる可能性があり、米連邦準備制度(FRB)の利下げ期待を後退させる恐れがある。
一般論として、金利が高い局面はステーブルコインを発行する企業に有利に働く。これは、裏付け資産であるドル資産の利回りが向上するためである。
実際、湾岸地域での戦闘開始後、原油価格は急騰している。WTI原油は2月28日以降で約35%上昇した。エネルギー価格上昇はインフレ上昇圧力となり、中央銀行の利下げ余地を制限する可能性がある。
一方で、株価の上昇には市場ポジションも大きく影響している可能性が高い。
Circleは第4四半期決算でUSDC供給量の堅調な成長を報告したが、アナリストは株価急騰の主因を決算内容自体よりも市場ポジションの変化に求めている。
10x Researchの創業者、マーカス・ティーレン氏は「今回の株価上昇は単なる決算の数字によるものではなく、市場ポジションが主な触媒だった」と指摘する。
同氏のデータによると、ヘッジファンドは決算発表前に大量の空売りポジションを保有していた。これは「ファンダメンタルズの再評価というよりも、高確率のショートスクイーズを引き起こした可能性が大きい」としている。
FactSetのデータによれば、現在の空売り残高は浮動株の約13%に達し、ショートポジションの買い戻しにはおよそ2日分の取引量が必要とされている。