ビットコイン(BTC)は今年初めや今四半期の初めには想定されなかった展開を見せている。利回り上昇により金の価格が下落するなかで、金を上回るパフォーマンスを達成し、10万ドルへの上昇の兆しを示している。
長期金利が2007年以来の高水準に達し、ドル指数(DXY)も上昇したことから、金は月曜日に約4%の下落を記録した。DXYは9月9日の98.78から約2.7%上昇し、約101.50に達している。
一方でビットコインは月曜日にわずか1%の下落にとどまり、一時82,500ドル付近の安値をつけたものの、その後反発し、記事執筆時点では約84,000ドルで取引されている。
この上昇傾向は24時間の価格変動に限らず、ビットコインは今四半期で40%超の上昇を遂げ、金やS&P 500を含む主要資産を大きく上回っている。
チャートをみると、上昇の勢いはやや鈍化しているものの価格は8万ドル台を維持し、5月の高値を上抜いていることが明確に確認できる。
これにより10万ドルを目指す動きの兆候が見られる(本日のシグナル参照)。
ビットコインの8万ドル突破は「ダブルボトムのブレイクアウト」と呼ばれるテクニカル分析のパターンを形成しており、これは強気トレンドの確定と10万ドルラリーの開始を示すものだと、Fidelity InvestmentsのグローバルマクロディレクターであるJurrien Timmer氏は説明している。
Timmer氏は金曜日にXで「ビットコインは重要な抵抗線である8万ドルに挑戦している。これが突破されればダブルボトムの確認となり、目標は10万ドルだ」と投稿した。
ダブルボトムはW字型のチャートパターンで、価格が一度安値に下がり反発した後、ほぼ同水準まで再び下落し再び上昇する動きを示す。この2つの底は同じ価格で買い手が2度介入したことを示し、中央のピークが抵抗線となる。これを上回ると売り手の勢いが弱まり、新たな上昇トレンドの始まりが予想される。
Timmer氏のチャートによると、今年のビットコインの2つの安値は60,033ドルと57,742ドルで、中央のピークはおよそ82,800ドル付近にある。
ただし、チャートパターンは必ずしも成功を保証するものではなく、ブレイクアウトが失敗してすぐに反転し、追随した買い手を罠にかけるケースも少なくない。
それでも現在の強気の状況はさらなる上昇を期待したオプション取引のポジショニングと一致している。暗号資産取引所Deribitで最も多いビットコインのオプションベットは9万ドルコールで、オープンインタレストは24億5,000万ドルに達する。次いで9万5千ドルのコールが23億3,000万ドル、10万ドルコールは17億9,000万ドルを保持している。コールとは購入者にあらかじめ定めた価格で購入する権利を与え、市場価格がこれを上回ると利益が出る仕組みだ。
ただし、オプションのポジションは市場環境の変化によって急激に変わり得るため、慎重に動向を見守ることが求められる。