Grayscaleの最高財務責任者(CFO)であるエドワード・マギー氏が、同社暗号資産運用企業で7年間勤務した後に退任したことが、米国証券取引委員会(SEC)への提出書類で木曜日に明らかになった。
提出書類によれば、マギー氏は個人的な理由により7月2日付で辞任し、「会社や事業、方針、慣行に関して意見の不一致はない」との声明を出している。
Grayscaleはキャスリーン・マスキ氏とダニエル・プルールデ氏を暫定の共同最高財務責任者に任命。マスキ氏は財務および会計の主要責任者も兼務し、経営委員会にも加わる予定だ。
マスキ氏は2020年にGrayscaleに入社し、直近では財務担当シニアバイスプレジデントを務めていた。以前はギャリソン・キャピタル、プゼナ・インベストメント・マネジメント、アーンスト・アンド・ヤングにて財務・会計関連職を歴任している。プルールデ氏は2022年に同社に加わり、ガベリ・アセット・マネジメントやステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズで上級職に就き、Grayscale Funds Trustの副財務責任者も経験している。
今回の経営陣交代は、昨秋に配信およびパートナーシップ担当マネージングディレクターのジョン・ホフマン氏が退職し、先月にはトークン化資産プラットフォームのOndo Financeへ移籍した動きに続くものとなる。さらに近数ヶ月で、最高マーケティング責任者(CMO)のラモナ・ボストン氏とインデックス責任者のスティーブ・ヴァヌーニー氏の採用も発表されている。
この退任は、Grayscaleが上場計画を延期した時期と重なる。コネチカット州スタンフォードを拠点とする同社は、昨年11月に米国でのIPO申請を非公開で実施したものの、関係者によると市場環境を理由に準備を一時停止しており、第4四半期までに再開する可能性は低いとされる。
2013年設立でDigital Currency Group傘下のGrayscaleは、規制された暗号資産投資商品を通じて伝統的金融市場とデジタル資産の架け橋としての役割を担ってきた。特にBitcoin Trust(GBTC)は2025年1月にETFへ転換予定である。このファンドの資産はかつて約285億ドルに達していたが、低手数料を打ち出す他のETFに投資家資金が流出した結果、現在の運用資産は約85億ドルにまで縮小している。