Strategyの利回り株STRC、ビットコインとの相関率が過去最高水準に達す

Strategy Inc.の永久優先株であるSTRCは、90日間のビットコイン(BTC)との相関係数が2025年7月の上場以来最高となる約0.70に達した。これにより、比較的安定的な収益手段としてのSTRCの魅力が薄れつつある。

BTCを保有する企業、Strategy Inc.の永久優先株STRC(Stretch)は、ビットコイン価格との連動性が強まっている。TradingViewのデータによると、両者の90日間相関係数は2025年7月の導入以来最高となる約0.70まで上昇している。今月に入ってから、STRCとBTCが同時に値を下げる中で相関が高まっており、STRCは今月に入り23%下落して76ドルとなった。一方、BTCは約20%下落し6万ドル割れと、2024年10月以来の水準に落ち込んでいる。

この相関の強化は、世界最大の企業系BTC保有者であるStrategyの永久優先株を、安定収入を求める投資家にとってリスクの異なる資産としての性格が変化したことを示している。BitcoinTreasuries.netによれば、同社は847,363 BTCを保有しており、時価は504億ドル相当とされる。

STRCは額面100ドルの変動金利型永久優先株であり、毎月現金配当を支払うハイブリッド商品として設計されている。現在の年利は11.5%で、取締役会は株価が額面付近で取引されるよう毎月利率を調整している。株価が100ドルを超えた場合、同社は追加発行による資金調達でビットコインを新規購入する仕組みだ。

しかし、市場環境の変化に伴いSTRCは100ドルを大幅に下回る価格で取引されており、この割引がBTC購入に必要な資金調達能力を制限している。最近、Strategyは配当支払いのためにわずかなBTC売却を実施し、長年掲げてきた「決して売らない」という方針を大きく転換した。

さらに、BTCとの相関上昇によってSTRCは暗号資産の価格変動からの分離効果を十分に提供できなくなっている。市場関係者の見解は分かれており、一部では現在の割引水準を利回りを重視する資金にとって魅力的な買い場と捉え、価格が回復し額面に戻れば収益と資本の両面でリターンが望めると考える。

一方、相場の弱含みが続けば資本構造の圧迫や既存準備資産への依存増加、そして積極的なBTC買い増しを支えてきた正のフィードバックループを損なうとの懸念もある。今後は相関の強まりが示す通り、投資家はSTRCの動向を注視し、先行きを慎重に見極める必要がある。

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