AI分野の代表的企業であり、時価総額世界最大の上場企業であるエヌビディア(Nvidia/NVDA)は、水曜日の米国市場終了後に発表した第4四半期決算で、市場予想を再び大きく上回った。
同社の売上高は681億ドルに達し、前年同期比で73%増加した。背景にはAI関連の設備投資が続き、同社製チップの需要が強いことがある。調整後1株当たり利益(adjusted EPS)は1.62ドルで、こちらも市場予想を上回った。FactSetのアナリスト予想は売上高約661億ドル、調整後EPS1.54ドルだった。
決算発表後の時間外取引では株価が一時4%上昇したものの、その後上げ幅を縮小し、現時点では約1%高で推移している。
投資家の注目は今後の見通しに向けられている。エヌビディアは第1四半期の売上高を約780億ドルと予測し、アナリスト予想の729億ドルを上回る見通しを示した。これはAI主導の成長段階の次フェーズを示唆する内容である。
データセンターの需要拡大
同社は第4四半期のデータセンター売上高が過去最高の623億ドルとなり、前年同期比で75%、前四半期比で22%の増加を記録したと発表した。この成長は「加速コンピューティングとAI」という大規模なプラットフォームの転換によって牽引されたと説明している。
Investing.comのシニアアナリスト、トーマス・モンテイロ氏は「今回の決算内容は、ハイパースケーラーによるAI成長が2027年までに鈍化するとの見方に対する強い反証だ。データセンター売上が約75%増加したことは、AIインフラの配備が依然として拡大し続けていることを示している」と語った。
エヌビディアのCFOコレット・クレス氏は決算説明会で「ChatGPT登場以降、当社のデータセンタービジネスは約13倍に拡大した」と述べ、2027年までの出荷も見越した在庫や供給に関するコミットメントを整備していると説明した。
一方、ジェンスン・フアン社長兼CEOはAI需要に対し楽観的な見解を崩さず、「過去のソフトウェア向け計算需要は、将来的に必要となるごく一部に過ぎない」とコメント。さらに「AIは既に定着しており、後戻りしない。今後さらに進化する」と述べた。
暗号資産関連株の動向
決算発表と今後の見通しを受け、ビットコインは火曜日の安値から約10%反発し、69,000ドル付近で推移した。Bittensor(TAO)やInternet Computer(ICP)などAI関連の暗号資産トークンもエヌビディア決算後に上昇したが、その後一部利益確定の動きが見られた。
また、AIや高性能計算(HPC)インフラとの関連が深い暗号資産マイナー株も、決算発表後に小幅上昇した。IREN(IREN)、Cipher Digital(CIFR)、TeraWulf(WULF)は時間外取引で1~2%上昇した後、上昇分を一部調整している。
【更新】2月25日 23:17(UTC):決算説明会でのCEOコメントを追記。
【更新】2月25日 22:50(UTC):CFOコメントの追記と株価反応の更新。
【更新】2月25日 22:10(UTC):アナリストコメントを追加。