ビットコインは一時最大3.7%上昇したものの、その後上げ幅を縮小しました。アルトコインが相対的に強く、一部の銘柄が顕著に値上がりする中、アルトシーズン指標は1月以来の高値圏に戻っています。
最大の暗号資産であるビットコイン(BTC)は深夜の取引でボラティリティが高まり、一時3.7%の上昇を記録しましたが、その後上昇分の一部を手放しました。UTC基準の深夜以降、BTCはプラス圏を維持し、2.4%高の約65,600ドルで推移しており、ここ3週間続くレンジ内での動きとなっています。
アルトコイン市場も活気を取り戻しつつあります。レイヤー1トークンのソラナ(SOL)とカルダノ(ADA)はともに4.5%値上がりし、VIRTUAL、MORPHO、ETHFIなどは10%を超える上昇を見せています。
米国株価指数の先物も暗号資産と連動して上昇しており、深夜以降は銀価格が4%上昇していることから、広範囲にわたるリスク資産の上昇はニュースに依存した動きというよりは投機的な側面が強いことが示唆されています。
暗号資産の平均RSI(相対力指数)は売られ過ぎの領域から中立ゾーンへ戻っており、水曜日には持ち合い(コンソリデーション)局面に入る可能性が示されています。
デリバティブのポジショニング
暗号資産先物の累計建玉(Open Interest)は1.5%超増加し935億ドルに達しましたが、その多くは現物価格上昇に伴う名目上の増加であり、純粋な資金流入によるものではありませんでした。
ビットコインおよびイーサリアム(ETH)先物の建玉は24時間でほぼ横ばいでした。一方、テザーのトークン化ゴールド(XAUT)に連動する先物では建玉が12%減少し、資金が金連動資産から他の資産へローテーションしている可能性が示されています。
TRX、AVAX、SOL、LINK、HBARは24時間の累積取引量デルタ(CVD)が高い銘柄として突出しており、CVDがプラスであることは売り需要を上回る買い需要の存在を示しています。
ビットコインの年率換算30日インプライド・ボラティリティ指数(BVIV)は56%に低下し、週初の65%超えの反動となっています。これは市場の落ち着きを示し、BTC価格の回復継続を支える要因となり得ます。イーサリアムのボラティリティも同様の動きを示しています。
Deribitに上場するビットコイン・オプションでは、60,000ドルのプットオプションが最も人気のあるポジションとなっており、下落リスクへの警戒感を反映しています。BTCおよびETHともに、プット(弱気)がコール(強気)より高値で取引される状態が続いています。
トークン動向
「アルトコイン・シーズン」指標は水曜日、全面的な価格上昇の支えを受け、1月上旬以来の高水準に達しました。
AIエージェント関連のトークンVIRTUALが値動きを牽引し、深夜以降15.5%上昇、過去24時間では20%超の伸びとなり、CoinDesk 80(CD80)指数内で最も高いパフォーマンスを示しました。CD80指数は1.7%の上昇でした。
リステーキング関連のトークンETHFIも、CEOのマイク・シラガゼ氏がステーブルコイン導入の可能性を示唆した後、過去24時間で10%超の上昇を記録しています。
レンディングプラットフォームMorphoのネイティブトークンも水曜日のアルト高を後押しし、過去24時間で15%、過去30日では45.9%の上昇となっています。
一方、トンコイン(TON)とpippin(PIPPIN)は今週初めの上昇後、過去24時間で下落しており、トレーダーや投資家の間で資金ローテーションが進行している状況がうかがえます。